シビリアンという車種を知っているあなたはもうすでにマニアックの仲間であると言っていいでしょう。
昨日は Fun 2 meeting というノンジャンルのクルマたちがゆる~く集まるオフ会に行ってきました。カスタムカーよりも“フルノーマル”が多いイベントはあまり行くことがなかったので、とても新鮮で勉強になりました。
シビリアンという名は普通のクルマ好きだってあまり知りません。だって26人乗りのマイクロバスですから。
1979年式の日産シビリアンです。オーナーの高木さんは、仕事柄ではなく、普通に、あえて、ファミリーカーとして選んで乗っているそうです。
それを聞き始めたらおもしろくなってしまい、バスの座席に腰掛けて30分以上も話し込んでしまいました。
座り心地もよかったので、つい。
高木さんは小さい頃から働くクルマが大好きで「将来は絶対に乗る!」と決めていました。20歳で念願の大型免許を取得すると、マツダT2000(三輪トラック)、静岡県藤枝市の移動図書館、そして今のマイクロバスと乗り継いできました。“増車ではなく乗り換えならOK”とご家族の理解も得られているので、この日も家族4人が思い思いの席に座ってゆったりと帰路についていました。なんだろう、とてもうらやましい…!!
あ、サラっと流しましたが、さらにマニアック度の高い“移動図書館”(ググると写真がいっぱい出ます)は大きさの割に4人しか乗れないのが玉にキズで乗り換えたそうです。
中学生となったお子さんが卓球部にいらして、試合の送迎にもこのバスが活躍したという話はかなりハートウォーミングでした。おとーちゃんのクルマに部活のメンバーがみんな乗っている…。なんだか目頭が熱いぞ。
高木さん曰く「(シビリアンが走っているところを)外から見られないんですよ。バスを降りて、そのまま立ち去っていく姿を見送りたいと思っているのですが…」 そうか!気軽に運転を頼めるものじゃなかった!高木さんの希望を叶えてくれるかもしれない中学生のお子さんが免許を取れるようになるまで待ちましょう!
高木さんとシビリアンは関東を中心に旧車イベントによくいらしています。もしも見つけたらオーナーさんにお声がけの上、ぜひ車窓からの眺めを楽しんでほしいです。
2017年2月27日 Fun2meeting in イエローハット新山下店 feat. エンスー新聞
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