スーパーGTなどでご活躍のレーシングドライバー谷口信輝選手、ここではあえてひとりのクルマ好きである「谷口さん」としてお話を進めたいと思います。谷口さんは取材当時9台も愛車をお持ちだったので、どれでも好きな一台をご自身で選んでほしいとお願いしたところ、今一番ホットな “谷口の86みたいにしたいって言われるようにしたい仕様” の86を撮らせていただくことになりました。
“谷口の86みたいにしたいって言われるようにしたい仕様” とは、具体的にはサーキットより街乗りがほとんどで、たまにワインディングなどを楽しみたい人にオススメのカスタマイズのことだそうです。幅広い層に受け入れられる86から、少し目的を絞って手を加えるだけでマイルドさを減らし、一層楽しめるということを身を持って伝えています。「ぜひ真似してほしい!」と力説。
HKSのパーツがたくさん盛り込まれていますが、特筆したいのがスーパーチャージャーキット。ポン付けで50馬力アップのところ、ガレージGフォースでセッティングなどを諸々含めて現在は320馬力に。(ノーマルは200馬力) ノーマルエンジンの限界付近までパワーを引き出しています。
インテリアはヴァレンティのルームランプやジュナックのスイッチ(イルミネーション変更)など赤と黒でコーディネート。
シートはドリフト時代から長年愛用し続けているブリッド。昔の話になるとよく出てきたのが「負けず嫌いだからね~」という言葉ですが、その性格は熱心なファンのみなさんにはよく知られていることでしょう。小さい頃に両親から「負けて帰ってくるなっ!」と言われて育ったことが影響していて、今でもそれをよく覚えているんだとか。
アドバンレーシングRSⅡに、タイヤはネオバ AD08R。
HKSのマフラーにTRDのフルエアロ、ヴァレンティのテールランプと、アタマからオシリまで見どころ絶えぬ一台。これまでに所有していたクルマの中で最も長く乗っていたのはS15シルビアだそうですが、それに続く(超える)存在になりそうな愛車です。
取材メモ その①
夜の撮影となったこの日、すでにいくつかの仕事をこなしてから駆けつけてくださいました。すらりと背の高い谷口さんの顔写真を撮ろうにも、立ったままではカメラマンも見上げるほど。ちょっとした台に乗ってもまだ足りない…どんだけ高いんでしょう(笑)
また、地元にいるご家族の愛車も谷口さんがアドバイス。スマホを片手にクルマの写真を見ながら「これこれ、いいでしょ?」とニコニコ。ファンはもちろんですが、身近なご家族も大切な存在であり、支え、支えられていることは言うまでもありません。
取材メモ その②
数日後、筆者が織戸学選手を取材した際にこんな質問を。
「織戸さんから見た谷口さんはどんな人ですか?」
「オレとは正反対、スーパースターだよね。走りだけじゃなくてライフスタイルもね。昔は現場に一緒に行くこともあったけど、さすがに今はなくなったよ。D1時代からオレによく怒られてたから今どう思ってるかはわからないけど(笑)本当にいいライバルだと思ってるし、共に成長してきたっていう実感はすごくあるよ。」
MAKER | トヨタ |
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MODEL | 86 |
TYPE | ZN6 |
YEAR | 2012 |
COLOR | レッド |
WHEEL | ヨコハマ アドバンレーシング RSⅡ F:8.5J×18 R:9J×18 |
TIRE | ヨコハマ アドバン ネオバ AD08R F:235/40R18 R:255/35R18 |
SUSPENSION | HKS ハイパーマックス IV GT、プロジェクトμ キャリパー・ブレーキパッド、ATS デフ ファイナル4.8 |
ENGINE | HKS GTスーパーチャージャー、HKS リーガマックスプレミアムマフラー、 Gフォース オリジナルコンピューター |
INTERIOR | BRIDE シート、フロアマット、コムテック レーダー、イクリプス オーディオ、 ジュナック スイッチイルミネーション変更、 ヴァレンティ ルームランプ |
EXTERIOR | TRD エアロ、ヴァレンティ テールランプ、ジュナック ヘッドライト ブラックメッキ、86エンブレム |