エボ6に乗って18年、今もディーラーで整備を受けて大切に乗っているのはオーナーの根本光男さん。クルマを買って2年くらいはノーマルのまま乗っていましたが、その後はパーツを交換し、ラリーアートのオリジナルカラーに替えて乗り続けています。
車両制作にあたって当時の姿を知るために資料を集めるのですが…これがなかなか大変なことだそう。例えばジョイスティックシフトは廃材から自分で削り出して作ったものだそうですが、参考となる写真が1枚しか見つかりませんでした。それだけを頼りにサイズを自分で決めて図面をひいたそうです。
リヤのLEDライトは三菱のマークに。作りかたがわからなかったのでどこから手をつけるべきかイチから調べ、秋葉原に通いながら完成させた自作品です。
アンテナは磁石でついているので、展示するとき以外は外せるようになっています。
なければ作ろうの精神で、少ない資料と格闘しながらクルマを仕上げています。モータースポーツジャパンとWTCC(世界ツーリングカー選手権)の年2回はエボを展示していますが、ときには普段の買い物にも活躍。クルマにとっては定期的に乗ることが最善ですが、デカールの劣化を防ぎたいという思いもあってほどほどに。長く大切にしてほしい一台です。
取材メモ①
東京お台場で開催されたモータースポーツジャパンのレプリカカー展示イベントで取材をさせていただきました。ランエボだけでも4台が並び、年式や仕様の細かな違いを楽しめました。
取材メモ②
車両は1999年式ですが、カラーリングは1998年のラリーアート。窓のデカールはデザインが他より細かいので、上からクリアを貼って保護するひと工夫も。
1998年 世界ラリー選手権(WRC)
三菱ラリーアートチームは、WRC参戦26年目にして、悲願のWRCマニュファクチャラーズ・チャンピオンを獲得。さらにトミー・マキネンも史上初のWRCドライバーズ・チャンピオン3連覇を達成し、三菱はWRCの完全制覇を成し遂げました。
MAKER | ミツビシ |
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MODEL | ランサーエボリューションⅥ |
TYPE | CP9A |
YEAR | 1999 |
COLOR | ホワイト |
WHEEL | エンケイ ターマックエボ 8.5J×17 |
TIRE | ミシュラン パイロットスポーツ3 225/45R17 |
SUSPENSION | オーリンズ |
ENGINE | パイプ類 ラリーアート |
INTERIOR | シート スパルコ、ステアリング OMP、シフト イケヤフォーミュラ |
OTHERS | 1998年 WRC ラリーカタルニア T.マキネン仕様 |