筑波のD1が終わってから1週間以上が経ち、既に頭の中はあと3週間を切っているD1大阪のことばかりとなって来て、早くも筑波の出来事の記憶が薄れて来ましたが(笑)改めて振り返ってみると…
【参考】第205回 D1筑波裏話Part1 <新マナPの衝撃トーク>を読み返す
筑波会期中(直前)に発表となった”FIAインターコンチネンタルドリフティングカップ”なるもののインパクトが大きすぎて、これまた筑波の記憶がぶっ飛びました(笑)
そもそもFIAがドリフト?
はい、もうここ3年ぐらいの構想で、毎戦のようにFIAの副会長さんもD1を観に来ておりまして。とにかくFIAがドリフトで世界選手権をおこなうのですけれど…チョット待ってくださいよ! 世界選手権っていったらWRCにWECにWTCCぐらい? それがドリフトでFIAが世界選手権を行うということはWDC(ワールドドリフトチャンピオンシップ)ということ?
はい、そうです(笑)。
とはいえ、すぐに世界選手権が出来るわけもなく、まずは今年10月1日にお台場で、全世界に向けてのプロモーションを兼ねた”インターコンチネンタルドリフティングカップ”なるものを行うことが決定したのです。
【参考】「FIA格式のドリフトの世界大会が東京で見られる!」で概要を見る
もう何年もFIAはドリフト競技を探って、各国でリサーチ。そして世界の名だたるドリフト団体(D1-GPやFDやRDSにWDCにKing of Europe etc)と会議を繰り返し、また大会を見続けて来ました。そして遂にその中でD1-GPを世界のドリフトの基準とすることを定め、まずはこけら落としのワールドカップ的な大会を行い、世界にFIAとしてのドリフトを披露することにしたのです。
ということはもちろん競技ルールも車両規定もそして審査基準もまずはD1のまま。採点はDOSS(D1オリジナルスコアリングシステム)で行います。どうやらFIAとしては、各国の主観による採点審査があまりに統一性がなく、DOSSに一番説得力があった、ということのようです。
審査もさることながら、競技もイベントとしてもまずはD1-GPが主体で行わなくてはなりません。各国の代表が集まって戦う大会でもあります。各国のメディアがこぞって取材や放映のためにやってまいります。日本ではどうやらテレビ東京がオフィシャルとして放映する予定となっています。ずっーと語られていた夢の様な話が大きく一歩前進します。
これが成功いたしますと、ホントに来年から? 世界選手権のドリフトとして世界を渡り歩くことになるのです。マジですかっ?
はい、マジです(笑)。
ということで、実は頭の中は次戦の大阪だけではなく、10月1日のお台場のことでいっぱいにもなってしまいました。もちろん頭の中だけではなく具体的なプランを早急に決めていかなくてはならないのです。やることの規模や内容からいったら期間が短か過ぎる? でも決まってしまったので突き進むしかありません。これでホントに日本のD1選手達がプロのドリフトドライバーとして世界に羽ばたける大きなチャンスとなったのですから! 町のあんちゃんが、峠の走り屋小僧が、いよいよホントに世界にいけるかもしれない? そんな入り口が少しだけ見えて来たのです。このチャンスをもう何年も日本のドリフトに関わって来た私達が台無しにしないように、裏方日本代表?としてこれから大会に向けて努力し、なんとしてでも成功させるように力になりたいと思っています。
今年だけはプレ大会ですからおそらくマシーン規定はバラバラ。つまりFDからはそのままのマシーンが、ヨーロッパからもその大会のそのままのマシーンが出場して来ることとなるでしょう。そして迎え撃つ日本代表! 何人出られるのかな? そろそろ日本代表”サムライドリフトジャパン”? を選ばなくてはならないのかな? いゃーわくわくするねー。
また詳しいことがわかりましたら随時お伝えしていきますのでお楽しみに~!!
あっ、しまった!!すっかり筑波の裏話が飛んでしまいました~(笑)すまん!!
【参考】「FIA格式のドリフトの世界大会が東京で見られる!」で概要を見る
D1グランプリを始めとするクルマ系イベントのMCでおなじみ、愛称は「マナピー(マナP)」。元レーシングドライバー。引退後はMC業やレビュアー業だけではなく、バイナルグラフィック専門会社「MSR」代表としてデザイン業を行っている。1963年3月20日生まれ、東京世田谷区出身、途中2年間ブラジルサンパウロ在住そして現在、山梨県河口湖在住。