予想通り灼熱の D1-GP OSAKA DRIFT が終了いたしました!!
気温に比例するほどの走りの熱さにトラブルやクラッシュ続発!?
また追走中でのクラッシュは今までみたことのないような前代未聞のフライングニーアタック? も飛び出て、会場が一瞬凍り付いたりもしましたが…やはり暑かった? いぇ、熱い走りの連続でした~。
木曜日にコース設営の為に入った時が一番暑かったかな? たぶん体感40℃近く。もうその時点で暑さにやれてたかな。その後は暑いには暑いのですが毎日少しずつ下がっていったかな? あれっそんなことはない? じゃー慣れたのか(笑)とにかく海岸沿いなので風通しが良いことだけは救いでした。
そんな中、まず大きなクラッシュ第1号は上野選手のソアラ。予選本番でまたしてもフォークリフトのお世話になっていましたよ! そもそも走る前からそんな話をしていました。ここ舞洲は何か嫌いなのよって。
2013年の時は2位までいってたのですが、その時も決勝戦で壁にドカッ!! 半損になっていましたっけね。というより今年は少し壊し過ぎ? 何か本人もいたく反省して(落ち込んで)いました。でも、エビスに向けての気合いは十分!! さすが鉄人、この程度ではへこたれません(笑)
そしてもう1台は植尾選手のS15(SR仕様)。これまた相当厳しいクラッシュで半損状態。そもそも植尾選手は本来はVR38仕様のS15を持ち込むはずだったのに、後チョットだけ時間が足りなかった様子。でもギリギリのギリギリまで新車に関わっていたから、急遽SR仕様を持ち込むはめとなり、実はメンテナンス不足だったかな? 練習から走りがイケてなく、結局シードにも関わらず土曜日の単走ファイナルにも出ることが出来ませんでした(もちろん日曜日も)。
しかしこれでもうホントに何とかエビスまでに新車を仕上げないと…と逆にすっきりしてました!! エビスには最高の状態で新車を持ち込みますと言ってましたよー。
それから心配なのは日比野選手のS2000です。クラッシュこそありませんが、少しでも無理すれば大きなクラッシュになっていたでしょう!! それくらいセッティングが出ていない状態。思いっきり振ってアクセルを即踏み込めれば何とか角度旋回していくのですが、その中間が全く無し。ずっーと恐る恐る確認しながらの走りで、たまに思いっきりいくとフロントから壁ギリギリのところを間一髪セーフ的な走りをしていましたよ。結局1回も良い走りを観ることが出来ず。
そんな状態ですから同乗走行もデモランも出来なかったのです。エビスに向けて大幅に改善しないとこのままではエビスの最終コーナーを思いっきり飛び出してこられないだろうなー。…頑張ってね日比野サン。
そしてクラッシュ極めつけは、やはり土曜日の追走での畑中vs川畑戦での2台でしょう。
少しスタートで出遅れて予定通りの位置に付けられなかった川畑選手は、その間隔を一気に詰めようと物凄い振り出しで畑中選手のチェイサーに急接近。しかしその時の畑中選手は逆にサイドブレーキで1コーナーに届くように伸ばしている最中で、どちらかというと減速状態。となると、もちろん2台が真横の状態でドカンっ!!普通ならこのまま畑中選手を飛ばしてしまうだけなのですが、何とフルにカウンターを切った状態の35GT-Rの左前輪がチェイサーのこれまたフルにカウンターあてた右前輪後ろから登っていった? と、同時に次に左後輪も同じ様にチェイサーのボディーを駆け上がった? 結果、完全に35GT-Rは宙を舞いました。
そして4輪で飛ばされたチェイサーも逆向きに少し飛び上がっていき、そのままノーコンで壁にクラッシュ!! 即ちボディー両面ともに相当な衝撃があり…その場でほぼ全損状態。また川畑35GT-Rの方も左側フレームが入るほどの衝撃で、徹夜で何とか直したものの、寸法(アライメント)をどうにかごまかして合わせただけの暫定修理でした。
川畑35GT-Rはそのまま日曜日に臨むこととなりましたが、何故だか絶好調? 単走でも100点近くを唯一出してTOPで追走進出!! そのまま追走も凄い走りを見せ、なんと優勝してしまいました。なんだかなー(笑)
逆に畑中チェイサーですが、普通ならハコ替えでしょう。修理するにしても相当フレーム入ってましたから、どちらにしろ時間も掛かりそうです。
とはいえ次戦エビスまでは実質3週間しかありません。果してどうするFAT FIVE RACING。おそらくは直すのでしょうね。もしかしたらニコイチとかになるのかもしれませんがその方が現実的? いま中途半端なマシーンを持って行ってもエビスで勝つことは出来ませんので、やはりこれを直すしか無いのかな? どちらにしろ大変ですぞ。
ダイゴ選手自身は土曜日3位でシリーズはシード入り。日曜日は残念ながらクラッチトラブルで2位でしたが、申し分ない成績にも関わらず相当ご機嫌斜めでした。頑張ってねダイゴさん。
なんだかとっても熱い熱い走りと戦いの連続。まだまだ色々なことはありました。DOSSの問題にタイヤの問題でしょ。それからそうだ、久々に岩井選手(ロードスター)が追走で勝てた理由?(笑)も面白い出来事でしたかね。
ということで、面白い出来事とさまざま事件? についてはまた来週書きます。お楽しみに~!!
D1グランプリを始めとするクルマ系イベントのMCでおなじみ、愛称は「マナピー(マナP)」。元レーシングドライバー。引退後はMC業やレビュアー業だけではなく、バイナルグラフィック専門会社「MSR」代表としてデザイン業を行っている。1963年3月20日生まれ、東京世田谷区出身、途中2年間ブラジルサンパウロ在住そして現在、山梨県河口湖在住。