クルマの売りかた・売却準備編 で査定を受けるところまでを和田ひろさんにアドバイスいただきましたが、お次は具体的な査定額にまで切り込みます。
さぁ、査定の時間!車検証と免許証、あれば記録簿を拝見いたします。時々、車検証と免許証、また走行距離が合わない場合がありますが、ここで距離照会をかけます。
距離照会:クルマがいつ、どこで、どの業者に査定されたか、オークション会場に出品されていたかの履歴を見て照らし合わせること。
あれれ?昨日どこかの業者に査定してもらっていますね~などという会話になることもあるでしょう。
走行距離は年間8,000キロが基準です。新車から3年であれば24,000キロが妥当になります。そこから1キロ10円計算で増えるか、マイナス査定になるかです。
次に事故のチェックをします。ボンネットを開けて、ボルトに回された跡がないか確認します。ドアのヒンジやトランクも同様です。最近多いのが屋根交換をされているクルマ。異常気象で雹に降られると屋根がボコボコになってしまうので、交換を余儀なくされることがあります。運転席の屋根の下地を剥がして確認しますが、屋根交換は残念ながら事故車扱いになります。
事故車と呼ぶのは、修理で骨格をいじった場合のみです。簡単にいうと、転んで擦りむいただけでは事故車になりませんが、転んで骨が折れて手術すると事故車ですねから。ちなみにバツイチは事故ではありません、人生のエンストで~す。←
全塗装は事故車ではありません。また、ドア、ボンネット、トランクを外しただけでは事故車にはなりません。
外装のチェックが済むと、次はエンジンをかけて、エンジンやエアコンの異音、排気ガスの色を確認します。最後は内装、シートのキレや天井の垂れなどのチェックします。
希望額はありますか?なんて聞かれるかもしれませんが、そのときのNGワードはこちらです。
・高ければ高いほど
・前の業者は○○万円だった
・何年か前にも査定してもらって○○万円だった
こんな会話はよく聞きますが、買う側としてはこれだと買い取りにくいのです。
大抵の業者はパソコン片手にオークション情報を見ながら話を進めます。仮に査定したクルマがオークションで50万円の落札相場であれば、たいていの業者は10万円から15万円の値を付けるでしょう。
特に「前の業者は○○万円だった」という会話になるのであれば、(口には出さないとしても)なぜ前の業者売らなかったのでしょう?となります。距離照会をかけるとその“前の業者”をこちら側もわかっていますが、それは言いません。
「何年か前にも査定してもらって○○万円だった」この話はもちろん論外です。クルマの相場は毎月変わりますし、人気車種などはシーズンによっても違うからです。
JEEP CAFE TOKYOの査定額を紹介しましょう。あくまでもうちの査定ですから、ぼったくりだぁー、まあまあ、いやいや、高すぎるなどいろいろご意見もあると思いますが、そこはどうぞ穏便に~!
では、みなさんにも予想してもらいましょう!
H23年式 ホンダステップワゴン スパーダ Z
ボディカラーブラック、走行距離 70,000キロ、車検は29年8月まで
両側スライドドア、ハードディスクのカーナビ、バックカメラ、ETC付き
事故歴 無し、凹みは少ないが、左側にお子様の自転車でつくった線キズが有り
喫煙ではあるがタバコの臭いなし、シートのキレや天井のタレなどはなし、食べこぼしによるシートの汚れあり
買取り価格を予想してくださいね!ちなみに販売店では138万円~で販売しています。
次の クルマの売りかた・具体的な査定額編 で答え合わせです!
JEEP CAFE TOKYO 和田 裕之 さん
JEEP CAFE TOKYO
住所:東京都江東区有明1-4-20-615
直通電話:070-5593-5777
代表電話:03-6271-0707
営業時間:10時~20時(水曜定休、完全予約制)
2016年7月からスタートしたエリアアグネスでは、カッコいいクルマやバイクの写真から、モータースポーツ、日常のカーライフまでさまざまな話題をお送りしています。編集部とは言いましたが、編集長不在、部員は1名です(笑)