月曜日にお届けしている「速報」って、最初の頃は今みたいな感じじゃなくて、ビッグレースのも書いていたんですよ。それがなんで今はないかというと、他でも読めるじゃないですか。よっぽど早かったり、詳しかったりするのが(笑)。だったら、そういうのはもういいや、って勝手に決めて今日に至るという。だから、「他じゃ読めない速報」とでもしたいぐらいで、逆にいうと他でも読めるFIA-F4とか86/BRZレースは、まぁいいかなとも思うんだけど、それはそれとして……。
なんでローカルレースを中心にやっているかというと、「こんなカテゴリーがあるんだよ」っていうのを、いろんな人に知ってもらいたいし、頑張っている人が報われて然りというわけでね。微力ながら、お手伝いさせてもらっているわけです。で、今回から新シリーズ誕生! ローカルレースそのものを不定期ながら、紹介させていただくこととして、最初に取り上げるのは行ってきたばかりの、十勝スピードウェイが舞台の「北海道クラブマンカップレース」です。
十勝もできたのが1993年だから、来年で25年になるんですね。当初はFJ1600もやっていたけど、これは定着しませんでしたね。その頃はHSPこと北海道スピードパークもあって、並行する感じでスターレットやマーチのワンメイクレースもありましたが、時代の流れとともになくなって……。
しかしですね、この頃からずっと続いているレースがあるんですよ。それがザウルスジュニア! 他のサーキットではなくなっちゃったんですが、十勝では日産レーシングスクールが開催されていた影響で、いい個体が残っていたからなんでしょうね。今ではずいぶん台数も減ってしまいましたが、こないだも3台が出場しています。で、もともとのザウルスジュニアのエントラントがVITA-01に移行したのも、いい感じですよね。
現在の骨格となるレースは、まずVITA-01とザウルスジュニアの混走レース、それと年3大会4戦で争われるネッツカップ ヴィッツレース。あと数年前まで初代ヴィッツのナンバーつきレースも行われていたんですが、これが今は完全にナンバーを切ってN1-1000として、徐々に台数を増やしつつあります。初代ヴィッツも2000年から走っているんだから、けっこう年季が入ってきて車検取り続けるのもどうだ、ってことから端を発し、ちゃんとN1にした方が走りは本格的だし、お金もかからないってことでね。
シリーズは全4戦ですが、8月20日には特別戦も行われる予定で、これはVITA-01とN1-1000による3時間耐久レース。レンタル車両も用意されているそうですが、エントリーの締切は8月2日? あ、もう過ぎてる。けど、興味のある方は十勝まで問い合わせてみて。なんとかしてくれるかもしれませんから……。
ちなみに私も行ってきた第2戦は、86/BRZレースや初開催のN-ONEオーナーズカップもあったから、四輪レースだけでしたが、その他のレースは二輪レースやサーキットトライアルとの併催で、あとHP見てもらえば分かるんですけど、公認レース以外のイベントもけっこうやっていますね。うちの業界の人で「まだ十勝ってやっているんですか?」って言っていた人がいましたけど、実はとんでもない! なかなか元気に運営されているんですよ。
話は北海道クラブマンカップレースに戻りますけど、どれも入門に適したレースっていうのが好感度大ですよね。十勝って帯広空港からクルマで20分ほどですから、「実は東京からいちばん近いサーキット」ってフレーズもあって、一時はヘルメットとウェア類だけ持ってきて、サーキット内のガレージに保管してあるクルマで、すぐ走っていたなんて人もけっこういたけど、さすがに今はごくわずか。でも、さっきのVITA-01やN1-1000だけじゃなく、ザウルスジュニアのレンタルもあるようなので、そういう活用法は今でも大ありですよ!
何と言っても食べ物は美味しいし、夏はあんまり暑くないし、こないだも本当はもっとのんびりしたかったです~。
モータースポーツジャーナリスト。大学在籍時からモータースポーツ雑誌編集部に加わり、90年からフリーランスに転身。以来、国内レースを精力的に取材。本当に力を入れたいのは、非メジャー系レース。特にエントリーフォーミュラのスーパーFJに関しては右に出る者はいないが、並ぼうとする者もいないのが悩みの種?スーパーGT(主にGT300)とスーパー耐久は全戦取材を予定。6月14日生まれ、東京都出身。