今回のインドネシアショーでトヨタはプレスカンファレンスで投入して新しいヴォクシーを大々的に披露していた。インドネシアではいままで先代ノアベースの“NAV1”というMPVをラインナップしてきた。インドネシアのトヨタサイトにアクセスすると、いまのところNAV1も残っているので並売されているようである。
以前からインドネシアでラインナップされていたNAV1。
ちなみに現行のノア3兄弟はアジア市場も意識しているとの話もあり、エスクァイアは中国市場に投入されるのではないかともされている。
数年前インドネシアではマツダがラインナップしている“ビアンテ”がジャカルタ市内で見る限りは大ブレイクしていた。インドネシアの消費者は“押しの強いミニバン”がお気に入りのようである。
今回はハイブリッドの設定はなく、ガソリンエンジン搭載車のみとなっている。トヨタブースには、黒系と白系のボディカラーの展示車が置いてあったから、プレスデー、一般公開日ともに、押すな押すなの大賑わい状態となっていた。大家族社会のインドネシアでは、3列シートのMPVが人気車種となっているのである。
同じくインドネシアで販売されているシエンタは円換算で約233万円、ヴェルファイアは約1055万円なので、ヴォクシーの約446万円は、シエンタとヴェルファイアの中間に位置することになる。ちなみにNAV1はヴォクシーより40万円ほど安くなっている。
シエンタとヴェルファイアはインドネシアでも大ブレイクしている。ヴォクシーも大ブレイクはほぼ間違いないだろう。
3兄弟でもっとも押しの強いヴォクシーのインドネシア市場投入は納得できる。
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1967年北海道生まれ。新車ディーラーセールスマン、新車購入情報誌編集長などを経て現在フリー編集記者として活躍中。趣味は路線バスの“乗りバス”とアメリカ旅行そしてネコウォッチング。