いよいよ開催!今週は「FIA IDC(インターコンチネンタルドリフティングカップ/東京 お台場)」です。
FIA IDCとは、世界初の正式なドリフト世界選手権で、世界14カ国24名で争われます。そこに日本を代表して現状でのTOP4と言える藤野秀之選手、横井昌志選手、川畑真人選手、齋藤太吾選手の4人が臨みます。今、誰もが認める日本で最強の4人だと思います。そんな大会がいよいよ今週末、金曜日のフリー走行から始まりますが…
何しろなんだか情報が少ない? はい、確かに色々な情報が遅れたのは事実なのですが。現在、ほぼ出そろってはいますが、エントリーリストにタイムスケジユールに競技内容に審査方法・・・とにかく初の世界大会が故にFIAとの調整に時間が掛かってしまいました。それでも7月からの2ヶ月足らずで、よく一気に調整出来たものだと思います。しかし、その分プロモーションや告知が遅れてしまったのはしょうがないところなのでしょう。とはいえ、FIAとして公式にドリフトの戦いが行われることは事実です。世界中にいるであろう今までドリフトを見たことも無い人も目にする事となるでしょう。そんな大会が東京 お台場で行われるということは大変光栄なことだと思います。何しろD1を取り仕切っている団体が実際の運営を行うのですから。
違う所と言えば、審判員がいつもと大幅に変わります。カナダ人1名、チェコ人1名、日本人(神本寿氏)が1名の3人体制です。また、どうやらチーフジャッジはカナダ人らしいです。もちろん、それの方が公平になりますからね。ただし、そのカナダ人の審判員は普段はFD(フォーミュラーD)USAで審判しているらしいのでどういう見方をするのかは…??です。
もちろん、今大会用の審判基準は制作済みです。日本のいつものD1規定に沿って作られてはいますが、いきなり追走が始まってから見方を調整するのはかなり難しいことでしょう。つまり、それぞれがいつもの見方に近い基準で決定していくのだと思われますし、3人いますのでそこはどういことになるのか? 逆に面白いところだと思います。
また、単走はいつものようにDOSSを使いますが、今回のDOSSは新型で “E・D・S(エレクトリックデバイスシステム)” と命名しています。今までのDOSSの進化版であることから計測&計算システムはあまり変わりありませんが、使い方がD1と同じでは世界選手権としては困るそうで、3人の審判員の加減(平均)点が瞬間に加味されるそうなのです。ということは、表示方法(ビジョン含む)もいつもとはチョット違うのかな? これもどうなるのか楽しみなところです。
そして、いつもと違うと言えば… 残念ながら?ワタシは実況ではありません。もちろんやりたかったのですが… 次の週(D1最終戦)もあるからなのか? IDCの実況は他の方がやることとなりました。
まだ誰がやるのかも発表されていない? のですが… また同時に解説も誰なのかな? おそらくですが土屋圭市さんあたりがやるのではないかと予想されます。そうであれば、なおさら久々に土屋さんと一緒にやりたかったのですが… 残念です!! でもこれもまた新しい形で良いと思いますし楽しみですね!
では、ワタシは何をするかというと… 今回はほぼ喋りません(笑) 競技員として競技長の補佐を務めることとなりました。まっ、副競技長みたいなものかな? ですからあまり表に出ずに裏方でIDCを支えて行きます。絶対成功させなくてはならない、とてもとても大事な大会ですからね。
自分のやれることを全力投球していきますのでよろしくです。
(お昼のブースでのトークショーなどは出演するかもしれませんのでヨロシクです)
さぁ、初の世界選手権でのチャンピオン(土日の2戦での合計ポイント)が誰になるのか? 優勝者はFIA公認のドリフト世界チャンピオンです。FIAに認定された “世界一” ですよ! その候補はやはり日本人選手となるでしょう。
そして、35GT-R対決も楽しみですよね。TRUST vs HKS 。川畑真人選手 vs 齋藤太吾選手。TOYO vs WANLI。この全てのライバル関係で勝った方が初代チャンピオンとなる可能性も高いだけに、この戦いだけは見逃せません! この戦いは普段のD1シリーズでは見られない対決だけに絶対的に注目なのです!!
“初代世界チャンピオン” この栄光を手にするのは…??
詳しくは www.fiadriftingcup.com まで。
D1グランプリを始めとするクルマ系イベントのMCでおなじみ、愛称は「マナピー(マナP)」。元レーシングドライバー。引退後はMC業やレビュアー業だけではなく、バイナルグラフィック専門会社「MSR」代表としてデザイン業を行っている。1963年3月20日生まれ、東京世田谷区出身、途中2年間ブラジルサンパウロ在住そして現在、山梨県河口湖在住。