怒濤の3日間。TAS(東京オートサロン)が無事に?終了いたしました!観に来て頂いた方ホントありがとうございました!!今年も3日間で31万人を越える来場者数ということもあり、とにかく人の波に流されてただグルグルと歩き回って気がつけば何を観たのだかも良くわからないまま歩き疲れた〜と言う方も多いことでしょう。
また、それ以上に外の会場「D1キックオフドリフト」も大盛況!!おそらくケンブロックのデモランの相乗効果でしょう!毎日屋外の特設コースはほぼ煙りで真っ白になってました〜何にも見えませんでした〜(笑)というぐらい過激なドリフトデモラン。そして、毎日色々な事件、事故? はたまた珍事? は当然起きる訳でして…
まず、3日間ホントに凄いデモランだったケンブロックの走りですが、これについて何をするのか、どうやってやるのか、実は決まったのは前日木曜日の夕方。TOYOタイヤさんの関係者含め実際どのようにデモランを行うのかわかっている者はゼロ。とにかくケンブロックを捕まえて打ち合わせをしないことにはまったく内容は白紙状態。また用意しなくてはならないものも(多分)あり、それを聞き出さないともう、明日が本番。何とか色々な打ち合わせの合間にオイラのミーティングも入れてくれて聞き出そうとすると… とにかく疲れているのか超機嫌悪っ!何を聞いてもあの場所ではたいしたことも出来ないし時間一杯同乗走行するだけだよ!と。そして、「大きなものを二カ所と、あとは8の字出来る大きなコーンを2つに、フェンスで駐車スペース作っておいてくれれば何とかするよ!」と。「同乗走行一人当たり乗り換え含め4分(走行は1.5分)×5人。乗りたい人適当にどんどん乗せるだけ」と。えーっ、それだけのショーなの?大丈夫それで?と正直その時は思いましたよ! 何しろとにかく機嫌悪いんですもの(笑)それ以上リクエストも出来ずミーティング終了。
で、翌日とにかく言われたものをコースに運び適当にセットしようとしていたら、さっさとケンブロックスタッフがあたかも前から決まっているかの様にちゃっちゃか置きはじめすぐにコース設置完了!そして何が凄いって試走もなく,ウォーミングアップもなく一発目からいきなり同乗走行でデモランは開始されたのでした。
そしてその走りは…… ぶったまげました〜!!!
これがケンブロックなんだと!そして、これがプロフェッショナルドライバーなんだと。
こんなもんで良いのかと心配していた前日の自分のレベルの低さに情け無くなりましたよ!やはり世界中を動画で魅了するあの走りは本物なんだと、改めて感心感激。もう、そのまま3日間、ノリノリの5回のショーは超満員の観客の中で全てのものを魅了して行きました。あっぱれケンちゃん。
そんなケンちゃんの度肝を抜くデモランに刺激されてか、D1キックオフドリフトも日を重ねるごとにエキサイトして行きました。追走デモも団体ドリフトも、とにかく、もうタイヤスモークで常時真っ白!
そんな中、最終日赤い煙りが立ち上りました。末永直登選手がぶっつけで皆さんを驚かせようとゼスティノタイヤさんから試作の赤煙りが出るSPLタイヤを装着。これがモノの見事に赤い煙りをモクモクと立ち上がらせ、もし上空から観たら白煙りの中に赤い渦ができて日本国旗の様になっていたかも?ぐらい濃い赤煙りでした。通常色をつけるとグリップが相当落ちるのらしいのですがこのゼスティノグレッジタイヤは通常とあまり変わらないぐらいのコントロール性でこういうイベントの時にはバッチリかも?ということを確認。どうやら次回までにオレンジ煙りが出るタイヤを作ってもらうのだとか… とはいえ、この匂いと煙りとタイヤカスが相当ヤバい? 何だか相当身体に悪そうな感じでしたし、実際少しでもこの煙りを吸うとしばらくは喋れませんでした〜ヤバいタイヤだぜ(笑) でも風船も割れたしあっぱれ兄ちゃん(直登選手)。
そして、事件は土曜日に起きました。土曜日のキックオフドリフトを観た方で、最後の8人のドライバーが整列して挨拶する時、気がついた人いますでしょうか? とんでもない状態でしたよね(笑)
実は齋藤ダイゴ選手、何とこの日、レーシングスーツを家に忘れた!と。事務局に朝言いに来ました。スーツ着なくていいですか?とね。当然そんな訳もなく何とかして下さいとお願いしたところ
ギリギリで自らのスポンサーでもあるプーマさん(プーマブースの展示物)からお借りしてつんつるてんのそれも何と青いスーツで登場したのでした!まるでTeam TOYOみたいなレーシングスーツ(普段はスポンサーカラーの黒)だったものですから観ていた人も??? もしかしてTOYOに移籍か?とまでいわれる始末。しかし今までデモランとはいえレーシングスーツ忘れた人は初めて(笑)運動会に体操着を忘れた小学生みたいでしたよ! あっぱれダイゴ先生(笑)
というように、まだまだあるのですが今週はここまで! 続きは来週。この他、館内でのトークショー含めやはり色々なことはありましたので裏話を書いていきたいと思います。お楽しみに〜!!
D1グランプリを始めとするクルマ系イベントのMCでおなじみ、愛称は「マナピー(マナP)」。元レーシングドライバー。引退後はMC業やレビュアー業だけではなく、バイナルグラフィック専門会社「MSR」代表としてデザイン業を行っている。1963年3月20日生まれ、東京世田谷区出身、途中2年間ブラジルサンパウロ在住そして現在、山梨県河口湖在住。