な、なんだ! せっかく原稿書き上げたのにPCがフリーズしちゃったよ。再起動かけたら、どっか行っちゃった、書いた原稿! なんてこったい……っていうのが最新の近況です。保存したはずなのに、それすら消滅。悲しい。
ってボヤキを加えて、改めて書き直すんですけどね。ここんとこ公式テストにしても、開幕戦にしてもスーパーGTってのはすごいなぁ、って改めて感じるんですよ。私、ここんとこローカルレースの取材の方が多いから思うんでしょうけど、人多過ぎ! 人酔いしそうなほどです。中にはスーパーGTだけとかF1だけ観戦するって人もいるでしょうが、そういう人には普通の光景なのかもしれませんが、どうにもこうにも私には……。
ま、とにかくスーパーGTを見にきてくれるお客さんにも、一度ローカルレースも見て欲しい、ってすごく思うんですよ。レースに限らず、モータースポーツっていうのはなんでも魅力的で、実際に見てもらえれば楽しめると思うんです。何の知識がなくても、バトルの激しさとか音とか、極端に言えば匂いさえも。現場にいると、楽しめることはいっぱいあります。
でも、来てもらおうにも、どこで何がやっているか分かりませんよね、正直な話。関心のある人なら、サーキットやJAFモータースポーツのHPにはカレンダーがありますから、すぐ調べられますけど、関心がないとそういうのはスルーされてしまいます。調べようという人には、すごくいい時代なんですけどね。知ってもらうには、やっぱりテレビの地上波ってすごい効果があって、例えば平昌五輪やる前、パシュートってどのぐらい知っていました? あと、カーリングってどうした勝ちなんだとか。今だった国民の大多数が、だいたいのところは分かるんじゃないでしょうか。「カー娘。」たちの愛らしさも拍車をかけましたよね?
そのぐらい地上波の影響は大きいんですけど、今はもうモータースポーツ中継って皆無ですからね、F1ですら御存知のとおり。今はネットとかCSではやっていますよ、それも世界中のが、ライブで。それはそれでいい時代だと思います。関心のある人には最高の環境にはなりましたが、そうじゃない人を手繰り寄せるのは、なかなか困難なこと。
だけど、さっき挙げたパシュートとかカーリングじゃないけど、たまたま地上波で放映されていたのを、何となく見ているうちに関心を覚えるってことは確実にありますよね! それで結果が残ればなおのこと。金メダル取った日本人選手なんてスターじゃないですか、一躍。それで「自分もやって見たいなぁ」って思ったちびっ子が、明日のその競技の担い手にもなったりするもんです。
なのに、モータースポーツはGTプラスが貴重な情報源で、スーパーフォーミュラGO ONっていうのもあるけど、あれは放映タイミングからすればプレビューだから、ちょっと違うかも。でも、GTプラスなんて、ただでさえ人気のスーパーGTの、「あれはどうして、こうなった」っておさらいにもなるし、ダイジェストなんでいいトコ取りでもあるし。しっかりドライバーもクローズアップしているから、スーパーGTが今ひとり勝ちなのもわからないこともない。いい相乗効果だよね。
そう考えると、昔やっていた「モータースポーツダイジェスト」とか「Do! スポーツ」が懐かしい(笑)。前者は「なんでこんなマイナーなイベント扱うんだろう」ってぐらいマニアックなレースを取り上げていたし、後者はけっこうモータースポーツを、スポーツのひとつとして取り上げてくれていたから、ジムカーナなんかかなり「できそう」と思わせて、火がついたんじゃないかな? ハイこの2番組知っている人、同世代ですよ〜(笑)。
なんでもいいから、またモータースポーツを地上波で取り上げてくれないかな、って思うんです。あとスーパーフォーミュラのチャンピオンをドキュメントするとかさ、石浦宏明選手は「どうしてやってくれないんだろう」って、きっと思っている(笑)。なんか、それだけのきっかけでも、状況は全然変わってくるような気がするんですけどね。
って、さっき書いた原稿とは少し内容が違っているような気もするけど、そりゃまぁいいや!
モータースポーツジャーナリスト。大学在籍時からモータースポーツ雑誌編集部に加わり、90年からフリーランスに転身。以来、国内レースを精力的に取材。本当に力を入れたいのは、非メジャー系レース。特にエントリーフォーミュラのスーパーFJに関しては右に出る者はいないが、並ぼうとする者もいないのが悩みの種?スーパーGT(主にGT300)とスーパー耐久は全戦取材を予定。6月14日生まれ、東京都出身。