この週末には、ようやく越境の自粛が解除され、プロ野球が開幕します。まだまだ油断はできませんけどね。モータースポーツ界も、新たなスケジュールが発表になりました! スーパーGT、スーパー耐久、GR 86/BRZレースの予定だけで、始まっちゃったら今の段階では年末まで、もはや3回しか私は休めません。うち1回は富士のスーパーフォーミュラなので、それは行っちゃうかな。もう1回もたぶん(笑)。ということで本当に何もない、お盆ぐらいしか休めないことになりますが、そんなの日常なのでヘッチャラです。
しかしですな、「よくも組んだり!」というスケジュールです。これに今後、延期されたローカルレースの調整が入るんでしょうけど。残念なのは、今年はジムカーナやダートトライアルの取材は、もう無理だということ。どっちも今年は、地方選手権を久々に取材して「やれる」手応えも感じていたんですけどね。まぁ、来年以降のお楽しみです。
衝撃だったのは、F1日本グランプリの中止でしたね。もともと取材の予定はなかったんですけど、やっぱり残念です。がっかりした人はたくさんいると思いますが、これで終わりじゃないのが救いというか。何より安全が第一です。海外からも多くの人が訪れるし、何よりあれだけの大観衆ですから、三密なんて絶対無理。やっぱり来年以降のお楽しみです。東京オリンピックと一緒でね。
さて、レースが再開したら、我々もどう取材するか真剣に考えなくてはなりません。スーパーGTは少なくても最初の4戦、無観客での開催になります。チームも最小限の人数で、我々プレスも70人までと制限されています。この人数は、メディアセンターにおいてソーシャルディスタンスをきっちり保とうとすると、机の数がそれだけになる、という根拠によるそうです。ちなみに富士での話ですから、鈴鹿はともかく、もてぎはメディアセンターが狭いので、もっと絞られる可能性もあります。
70人って、まぁまぁ……と思われるかもしれませんが、カメラマンとライターを合わせての人数です。35人ずつに分かれるかも定かじゃありません。その70人に、果たして私は含まれるのかという不安も……。含まれなかったら、仕事はいったいどうしたらいいんでしょう? 幸い、含まれたとして関係者とはどう接したらいいのか。マスク必着は言うまでもないですが、コメントを聞く際、ある程度の距離は保たなくてはなりません。でも、ちょっと離れたりすると声が聞きにくくなる……、ならば棒の先にレコーダーをつけなくちゃいけないか。あと、マスクだけじゃなく、フェイスシールドも必要なのかも。
あるいは接触を避けて、すべて電話でやりとりするか。リモート取材もありかもしれない。実際、共同記者会見はリモートでやろうという話も出ています。今、練習試合をやっているプロ野球なんかもそうみたいですし、あるいは透明プラスチックのシールドを介していますよね。どうあれ不便でしょうが、何しろ感染することも、感染しちゃうことも、ただのひとりさえ出しちゃいけないから、なんとも悩ましいところです。
今んところ、私はかなり大丈夫だという意識があるんですけど、というのも4月に入ってから電車、バス、もちろん飛行機といった公共機関を一切使っていませんし、歩き回っていたのもせいぜい2駅先まで。外食すらしていなくて、ずっと家族と一緒のもの食べていました。ええ、もちろん外に飲み行ったりもしていません。この私がですよ! 業界人とは、誰ひとり直接会ってもいませんし(それはそれで寂しいことですが……)。味も匂いも、しっかり感じております。こんだけ我慢し続けていたんだから、70人に含まれてもバチは当たらないでしょ(笑)。
モータースポーツジャーナリスト。大学在籍時からモータースポーツ雑誌編集部に加わり、90年からフリーランスに転身。以来、国内レースを精力的に取材。本当に力を入れたいのは、非メジャー系レース。特にエントリーフォーミュラのスーパーFJに関しては右に出る者はいないが、並ぼうとする者もいないのが悩みの種?スーパーGT(主にGT300)とスーパー耐久は全戦取材を予定。6月14日生まれ、東京都出身。