おかげさまで、この週末は岡山チャレンジカップの仕事がいただけて、これが今年のレース取材一発目となります。ちなみに近々の予定はというと、2月29日にスーパー耐久のテストで富士へ。次の日の3月1日は空いているので、仕事が入るなら関東ジムカーナ選手権第2戦のもてぎに行こうかと思ってます。誰か仕事ください! 3月第2週はもてぎチャンピオンカップで、その次が鈴鹿クラブマン。で、そのまた次が、もう幕を開けるスーパー耐久で鈴鹿ということで、鈴鹿が2週間続きますな。3月最後は全日本ジムカーナで、もてぎに行く予定です。
それで最近、ふと思ったのは全戦ではないにせよ、こういったイベントを取材し続けているのは、もう私だけなんだな〜ってこと。ジムカーナに関してはブランクも、それもけっこう大きいのがあったけど、我ながらうまく戻れたな、と。まぁ、レースに関して言えば紛れもない事実であって、こりゃ続けていかねばならぬと思ったんですね。昔は各シリーズに専属のレポーターさんがいて、しかも媒体もいくつかあったから、何人かで和気あいあいとやれていて。前にもちょっと書いたことがあったかもしれないけど、ドライバーの方としても取材されるって意識もあったんですね。
ところが、今では媒体こそあってもローカルレースの扱いがなく、専属のレポーターさんなんていなくなってしまってね。「あの人、元気かなぁ」なんて思うけど、今じゃ連絡取りようもない有様。今、いてもサーキットから依頼を受けている方だけなんですよ。なんとも寂しい限り。ということは、今も昔も知っているのは自分だけ、ってことになります。昔を知っているからこそ、たまに温度差があるのは仕方ない。こっちの努力で埋められるなら、なんとかしますけどね。ただ、歴史が埋もれちゃうのは問題じゃないかと。
スーパー耐久もそう。まぁ、これぐらいのカテゴリーであれば、ずっと取材している人は何人かいるかな。ただ、運営の方にいないんです。スタートの頃、携わっていた人が。亡くなったり、異動になったりと、理由はさまざまでしょうけど。だから、特にカメラマンにとって評判の悪い(笑)2レース開催。過去にもこういうのがあったから、台数が増えた今、また復活させてもいいんじゃないですか、って提案したの私。初年度の西仙台ハイランドでやったんですけど、最初は「……」って感じでノーリアクションだったもんです。
でも、そこから調べたんでしょうね、本当にあったんだなぁという感じで、以降トントン拍子でことが運ばれていって。いい歴史は伝えていく義務もあるんだなぁ、ってあらためて感じたものです。スーパー耐久より上のカテゴリーは、語り手がちゃんといますから、それは私が担わずとも大丈夫でしょうが。
割と時代はアーカイブものが人気なんですけど、ローカルレースだとちょっとね……。需要がないかもしれないけど、やっていく義務は少なからずあるんじゃないかと思うので、ここで今後はやってみようかと思います。ただ、それにはビジュアル的なもの、写真をどうしようかという課題はあるんですけどね。ちょっと落ち着いたら、誰も着いてこられない(笑)マニアックなネタでもご紹介したいと思っています。
話は戻りますが、今週末の岡チャレはスーパーFJにVITA、N1-86/Nゼロ-86、ロードスター、ポルシェトロフィー、そしてサーキットトライアルと、ちょうどいいクラス数。スーパーFJがどうやら5台だけなのは、ちょっと寂しいけれど、その分びっくりさせてくれるドライバーが現れてくれれば良しとします! 楽しみです。
モータースポーツジャーナリスト。大学在籍時からモータースポーツ雑誌編集部に加わり、90年からフリーランスに転身。以来、国内レースを精力的に取材。本当に力を入れたいのは、非メジャー系レース。特にエントリーフォーミュラのスーパーFJに関しては右に出る者はいないが、並ぼうとする者もいないのが悩みの種?スーパーGT(主にGT300)とスーパー耐久は全戦取材を予定。6月14日生まれ、東京都出身。