大変残念ではありますが、鈴鹿で行われる予定だった、スーパー耐久シリーズとスーパーフォーミュラの開幕戦の延期が発表になりました。早くに鈴鹿ではモースポ・フェスの中止を決めており、続いて……ということになりますが、やむを得ないでしょう。先日、富士で行われたスーパー耐久の公式テストはパドックを関係者のみ入場可能とし、また岡山でのスーパーGT公式テストは無観客での開催に。
ちなみにスーパー耐久のテストは、そんな状況であってもスタンドには(数えられるぐらいでしたが)お客さんがいてくれて、『愛』を感じました。この時期のテストは非常に重要であり、本来ならパドックフリーであるはずなのに、遠巻きに見守ってくれたんですから感謝、感謝。
ただ、スーパーGTはテストと言え、多くのお客さんが訪れますからね。スタンドとパドックを分けても、それはそれでお客さんにリスクが生じますから、これもまたやむを得ず。なんでもジェイ・スポーツのオンデマンドで、ライブ中継があるとか! 素晴らしい。ぜひご覧くださいませ。
話は戻りますけど、すごいことになっちゃったなぁ、って感じです。まさか、これほどまでの緊急事態になるとは、思いもしませんでした。世の中のことに関して、あれこれ書くのは好きじゃないので、ほどほどにしますが、いろんなイベントが中止や延期になって、あと無観客試合? 外出も控えるべし、テレワークにせよって話に、あとマスクやトイレットペーパー、ティッシュの不足とか。私としては、普段から平日はテレワークみたいなもんだし、幸いマスクや紙類も買い置きがあったので、それほど困ってはいないんですが、レースやらないってことになると話は別。
実際、スーパー耐久のテストで、プレス仲間から「次にお会いできるのはいつでしょうか」とか、「今月の売り上げが心配」とか嘆きの声も上がっていましたからね。自分でも「やばい」と思いつつ帰宅したんですけど、土曜日の夜ってこともあったんでしょうが、東名がガラガラ。あれほどまでは、鈴鹿から帰ってきて深夜だってなかったほど。行きはそれなりにいたので、一晩泊まってから帰るって感じなのかもしれないですけど……。
4月の第1週、スーパーフォーミュラやらないなら、渋谷で行われるはずだったモータースポーツジャパンフェスティバルでも行こうかな……って思っていたら、これも中止。まぁ、当然でしょうね。ただでさえ、人がいっぱい集まる街なんですから。
ただ、現状ではローカルレースは開催される模様です。私はこれ、アリだと思っています。そんなに観客が集まらないし、という自虐もありますけど、年に数回だけのシリーズが1戦減っただけで、経済的な影響はすごく大きいと思うから。なので、私としては積極的に動きます!
この週末は、もてぎチャンピオンカップ。その次は鈴鹿クラブマンレース。ここまではもともと入れていた予定です。で、スーパー耐久の延期で空いた週も、筑波に行くことにしました。なので、「スーパーFJ勝手にラウンドシリーズ秦」も1戦追加! 怪我の功名……という言い方していいのか分かりませんが、今年行けそうもなかった筑波にも行けそうです。
逆にいうと、延期となったことでシーズンの後半がどうなるか、皆目見当もつきませんが、とりあえずやれるだけのことはやろうと。頑張る皆さんを、全力で応援したいと思っています。
モータースポーツジャーナリスト。大学在籍時からモータースポーツ雑誌編集部に加わり、90年からフリーランスに転身。以来、国内レースを精力的に取材。本当に力を入れたいのは、非メジャー系レース。特にエントリーフォーミュラのスーパーFJに関しては右に出る者はいないが、並ぼうとする者もいないのが悩みの種?スーパーGT(主にGT300)とスーパー耐久は全戦取材を予定。6月14日生まれ、東京都出身。