先日、筑波サーキットに取材に行ったわけですけど、行きも帰りも高速道路が混んでいました。ほぼ同じ常磐道+首都高を走ってツインリンクもてぎを往復した2週間前とは大違いで、あの時はびっくりするぐらいスムーズに移動できたんですけどね。ラジオで聞いていた交通情報では、どこもかしこも渋滞していたようで……。
連休だったこともあるんでしょうが、いろんな規制や制約が続いていて、もうストレスの限界に来ていたんじゃないでしょうか。それで皆さん、お出かけになったのではないかと。マイカーでの移動であれば、公共機関を使わない分、少なからず感染予防にもなりますし。
公共施設で大勢の人たちが集まっちゃうと話は別ですけど、屋外で花見なんて、ちょうどいい季節です。もちろん宴会はダメですけどね。で、レース観戦も屋外だし、ローカルレースならどうせ観客も少ないことですから、どうでしょう? 広い観客席で離れて座れば、濃厚接触もなくて済みますからね。
スーパーGTやスーパーフォーミュラのテストに関しては無観客での開催ですが、ローカルレースに関しては現状そうではなくて、たとえば筑波なんかは平日の入場を関係者以外、3月いっぱいは禁止していましたが、日曜のレースに関しては例外としていました。こないだも書きましたが、鈴鹿はフェイスブックでLIVE放映があり、モータースポーツゲート限定ですが、入場可能とアナウンサーが伝えていたほど。
ただ、どのサーキットも室内での人の集中には、すごく気を使っていてブリーフィングは、すべて屋外で行い、受付もピットやパドックのガレージで行なっていました。また、トイレや入場口には今、手に入りにくい消毒用アルコールを置いてくれて、その点はすごくありがたかったですね。
とにかく早いこと収束してほしい、としか言いようがないんですけど、この先もスケジュールは動きそう。それはやむを得ないけれど、最近ローカルレースの取材ばっかりで、まるで原点に戻ったかのよう。この週末なんて関東ダートトライアル選手権の第1戦で、もはや不安のみ(笑)。ダートラを取材したことないわけじゃないんですが、いつ以来やら……という感じで、たぶん知らない人99%! 昨年はジムカーナを復活させましたが、あれは全日本で知っている人もボチボチいたんでね。
まぁ、あの時もやっぱり不安だったけど、またジムカーナにハマったんだから、今回もなんとかなるだろう、とはちょっと思っています。向こうもまた、知らない人が来て「なんだ、なんだ」っていうのもあるだろうし、関東ジムカーナの取材でも役員しか知らない状態だったけど、なんか取材にも新鮮味があったしね。いっそ、このまま底辺に留まろうか(笑)。
前回取り上げたRSも、リンクしたフェイスブックではすごく反響があり、そういうのが私の真骨頂なのかな……と思うこともあって、今後のスタンスも考えていかなきゃいけないのかも。そんな時、たまたま知り合いから昔インタビューを受けた記事を転送してもらって、そこにね「自分が面白がっていなければ、いい記事は書けない」なんてあったんですよ。それはね、今も変わらないポリシー。真剣に見ながら、内心ワクワクしているのが一番なんでね!
ま、話は戻りますけど、レースを生で見られなくて、とお悩みの方はローカルレースもどうぞ。きっと新鮮な面白さを発見できるでしょう。
モータースポーツジャーナリスト。大学在籍時からモータースポーツ雑誌編集部に加わり、90年からフリーランスに転身。以来、国内レースを精力的に取材。本当に力を入れたいのは、非メジャー系レース。特にエントリーフォーミュラのスーパーFJに関しては右に出る者はいないが、並ぼうとする者もいないのが悩みの種?スーパーGT(主にGT300)とスーパー耐久は全戦取材を予定。6月14日生まれ、東京都出身。