自分のことなんか別にここで話さなくてもいいやと思っていたのですが、最近になって「自分の名前が付いてるのに何も書かれてないなんてつまらん!」って助言してくれた人が3人もいました。3人も!せっかくな のでその3人に担がれて、3人のためにマイカーのことなんかを書いてみようと思います。
よく「ハコスカに乗っているだなんてすごいですね!」と言われます。その言葉の裏にはまぁいろいろあるかもしれませんが、その意味を本当に理解するまでにかなり時間がかかりました。
なぜかというと、ハコスカを持つことがすごいこと(大変なこと)と判断できないうちに、勢いに任せて買ってしまったからです。もっと正確に言えば、10年前は勢いさえあれば買えてしまったんですね。最初に40万円の提示があって即OKしましたが、リヤのクォーターガラスが割れているからということで買うときには35万円にしてくれました。こちらから価格交渉をしませんでしたが、大切にするという熱意は伝わっていたと思います。今なら10倍の値でもおかしくないかもしれませんね。
だから、値段のこともあって本心で「全然すごいことじゃない…」と思っていました。少々古くてボロいというだけで、客観的にはただ中古車を買っただけじゃん!と。
その後ハコスカの相場がドーンと上がったことも知らずにただただハコスカライフを楽しんでいたわけですが、友人から「あ、この人ハコスカに乗っているんですよ」という紹介のされ方をするようになって
ハコスカに乗っている人=ちょっと変わった人 という認識を持ち始めました。
我ながらすばらしい鈍感力。
そこに加えて「女性なのにねぇ」が加わるようになり
女性でハコスカに乗っている人=だいぶ変わった人 という認識になりました。
ここまでに3年経過、鈍感力は磨かれています(笑)
ハコスカはとても好きです。でも理由を説明するのは難しくて、10年も相棒としてそばにいると、空気とは言えないけど白米のように自然になってきます。旧車好きにハコスカを毛嫌いする人は少ないですし、よく合うおかず(パーツ)もたくさんあります。まぁ、マイハコスカは白米というより炊き込みご飯くらい変わっちゃってますけどね。
そんな将来有望な白米、じゃなくてハコスカと10年前に出会えたことは今のところ人生で5本の指に入るほどの幸運だったと思います。
いつか聞いた言葉なのですが「手芸って趣味はいつまでも残ってるよね。どう考えたって手作りより買った方が安くて効率的で、たいていは高品質だよね。でも人はゆとりを持ったとき、原点に返ることを楽しむようになるんだよね。」そうなのよ、クルマも同じ。手をかけた分だけ“充実した時間”という見返りがあることをクルマ好きは知っているのよね。
それをよく理解するのに10年かかったということで…私の鈍感力はまだまだ突き抜けていくような気がしています。
▼同じカテゴリーの記事
▼同じくハコスカに乗っている他のメンバーはどんな出会いだったか、今度聞いてみようかな!
ハコスカに乗る、つくる、ドリフトする /NISSAN SKYLINE GC10
ほんの少し、イタリアの風を吹かせて /NISSAN SKYLINE KGC10
だからいつも一緒 ハコスカにRBエンジンを載せた理由 / SKYLINE GC10
2016年7月からスタートしたエリアアグネスでは、カッコいいクルマやバイクの写真から、モータースポーツ、日常のカーライフまでさまざまな話題をお送りしています。編集部とは言いましたが、編集長不在、部員は1名です(笑)