近頃、冒頭で天気の話ばかり書いていますが、我々とっても敏感なんです。で、晴れましたが、晴れ過ぎだろうっていうのが土曜日。まぁ、全国的に一緒だったみたいですが、ものには限度があるよね〜。って思っていたら、日曜日は薄雲がかかって、若干過ごしやすくはなりましたけど、せいぜいこのぐらいって感じでしたね。この天気、来週の富士にキープしたい! 今回もすいません、FIA-F4だけのお届けです。
第2戦以来となるポールポジションを、太田格之進が2戦ともに獲得。前回のポール獲得時にはスタート位置を誤り、最後尾スタートを強いられただけに、この第5戦が初めての最前列スタートとなる。しかし、そつなくダッシュを決めてトップに立ったのに対し、2番手につけていたポイントリーダー佐藤蓮は出遅れてしまい、平良響の先行を許す。これに三宅淳詞を加えた4台でのトップ争いが序盤で激しく、まさに意地と意地がぶつかり合う。最高潮に達したのは6周目の1コーナーから2コーナーにかけて。太田の後方で3人のラインは交錯し、一気に前へ出たのは三宅で、平良は佐藤、さらに菅波冬悟にも抜かれてしまう。
一方、その間に太田は差を広げることに成功し、貯金を最後までキープしたままゴール。悲願の初優勝を飾ることとなった。「いったん差を広げられてからは、後ろを近づけずに走れました。鈴鹿で初優勝、チームの本拠地で勝てたのは本当に嬉しいです」と太田。9周目のシケインで佐藤は三宅を抜いて、そのまま逃げ切り成功。チームメイトの3人で表彰台を独占した。
第5戦の勝利だけでなく、この週末すべてのセッションでトップに立っていることは、太田格之進にとって揺るぎない自信となったようだ。その証拠に第6戦でもスタートを決めて、早々に逃げのムードを見せたからである。ところが、1周目のヘアピンで多重クラッシュが発生し、セーフティカーがコースイン。しかし3周にわたるバトル中断も、太田の集中力を欠くことはなかった。背後につけるのは元カートチャンピオンで、ローリングスタートの名手、佐藤蓮ではあったのに対し、完璧なリスタートで逆転を許さず。逃げきるまでには至らなかったが、隙を見せることなくトップでチェッカーを受けた。佐藤、三宅の順でフィニッシュも第5戦同様。
「今回2連勝できたので弾みをつけてオートポリスとか、まだ走ったことのないコースでどれだけ対応して、いい結果が残せるかがいちばん大事なので、そのあたりを意識していきたいと思います」と太田。4位は菅波冬悟で、5位も平良響が引き続き獲得している。
モータースポーツジャーナリスト。大学在籍時からモータースポーツ雑誌編集部に加わり、90年からフリーランスに転身。以来、国内レースを精力的に取材。本当に力を入れたいのは、非メジャー系レース。特にエントリーフォーミュラのスーパーFJに関しては右に出る者はいないが、並ぼうとする者もいないのが悩みの種?スーパーGT(主にGT300)とスーパー耐久は全戦取材を予定。6月14日生まれ、東京都出身。